バイク免許取得までの流れ、教習内容を解説

更新日:2025年5月13日
バイク免許を取得する方法は、免許センターで技能試験(一発試験)を受験する方法と指定自動車学校を利用する方法があります。
ここでは、指定自動車学校を利用して、バイク免許を取得するまでの流れ、教習時間、教習内容などを掲載しております。
これからバイク免許の取得を考えられている方は、参考にしていただければと思います。
普通二輪免許を取得すると、排気量が50㏄を超えて400㏄以下のバイクに乗れるようになります。
普通二輪免許の正式名称は、普通自動二輪免許(以下、普通二輪免許)となり、通称では「中免」「400」と称されることがあります。
通勤、通学から趣味(ツーリング)など、様々な目的で免許取得される方がいらっしゃいます。
普通二輪免許取得までの流れは、普通免許保有の方と保有されていない方で異なります。
普通免許保有の方
※規定時間は、下記「教習時間」を参照してください。
普通免許保有の方は、学科試験が免除となります。
卒業検定に合格されると、卒業証明書を発行いたしますので、卒業証明書を持参して免許センターにて適性試験を受験します。適性試験に合格されると免許証が交付されます。(適性試験とは、視力及び運動機能等の試験になります)
免許なし・原付免許保有の方
※規定時間は、下記「教習時間」を参照して下さい。
普通免許を保有されていない方は、卒業検定に合格されると、卒業証明書を発行いたしますので、卒業証明書を持参して免許センターにて、本免許学科試験を受験します。学科試験合格後は、適性試験を受験します。適性試験に合格されると免許証が交付されます。(適性試験とは、視力及び運動機能等の試験になります)
教習時間は、ATとMTによって異なる上、現有免許(普通車以上)によって変わります。
教習時間は、以下のようになります。
普通免許を保有の方
種類 | 1段階 | 2段階 | 合計 | ||
技能 | 学科 | 技能 | 学科 | ||
AT | 5h | 免除 | 8h | 1h | 14h |
MT | 9h | 免除 | 8h | 1h | 18h |
※補習等が無かった場合の時限
補修等がついた場合、記載している時間以上になる場合があります。
学科教習については、危険予測ディスカッション及び安全な二人乗りについて実施されます。その他の学科については、普通免許を保有されている場合、免除になります。
免許なし・原付免許保有の方
種類 | 1段階 | 2段階 | 合計 | ||
技能 | 学科 | 技能 | 学科 | ||
AT | 5h | 10h | 10h | 16h | 41h |
MT | 9h | 10h | 10h | 16h | 45h |
※補習等が無かった場合の時限
補修等がついた場合、記載している時間以上になる場合があります。
普通二輪免許に関する教習の特徴は、普通免許のような路上教習が無いことです。路上教習がないため、一般道路での運転を想定した練習を行うために、シミュレーターを用いた教習を行います。
【序盤】
第一段階の序盤は、基本操作の練習になります。
バイクの押し方、起こし方など、バイクの取扱い方法から、アクセル、ブレーキ、クラッチなど器具の操作方法を、覚えることからスタートします。
その後は、内外周などで発進、停止、加減速、ギアチェンジなど、実際に走らせながら身に着けていただきます。
※クラッチ操作、ギアチェンジの練習は、MTのみになります
【中盤】
内外周が回れるようになると、右左折の練習に入ります。曲がり具合が小さい場所を曲がることで、低速でのバランスの取り方、速度調節などを身に着けます。右左折の練習が終わると、課題走行の練習に入ります。また、シミュレーターを使用して、バイクの車両特性を学習する時間が設けられています。
★課題走行
課題走行とは、スラローム、一本橋、クランク、Sなど特徴的なコースを練習することで、バイクを運転するために必要な技術を身に着けます。
スラローム
スラロームは、等間隔に置かれたパイロンを左右交互に避ける課題になります。
通過には、目標タイムが設定されています。
〇ポイント
パイロンを見ながらではなく、パイロンとパイロンの間を見るようにします。パイロンを避けるときは、ハンドル操作でバイクを傾けるようにします。
一本橋
一本橋は、幅30㎝、長さ15mの台上を低速で走行する課題になります。
通過には、目標タイムが設定されています。
〇ポイント
バイクのバランスを取ることが重要です。ニーグリップ(MT)を効かせて、ハンドルを使用してバイクのバランスを取るようにしましょう。
ATでは、バックレストを効果的に利用しましょう。
クランク
曲がり具合を小さくした狭い道路を走行する課題になります。
通過に関する目標タイムは設定されていません。
〇ポイント
クラッチの使い方が重要です。曲がる時は、クラッチを握ります。そして、曲がり終わりに向かってクラッチを繋ぐようにします。
曲がる方向に対して、顔と体を向けるようにすると、曲がり易くなります。
ATでは、アクセルと後輪ブレーキの使い方が重要です。曲がる前、曲がる際はアクセルを緩めて、曲がり終わりに向けてアクセルを使用します。
エスコース
曲がり具合を大きくした狭い道路を走行する課題になります。
通過に関して、目標タイムは設定されていません。
【終盤】
終盤では、課題の練習をメインとして右左折などを取り入れたコースを練習します。
MTで免許取得される方は、比較体験としてAT車の乗車を行います。
バイクの運転は、両手両足を別々に動かしながら、バランスを取って操作しなければなりません。言葉で書くと「難しい」印象を受けるかもしれませんが、内外周~右左折~課題の順で容易な練習内容から進めることで、1つずつ操作を身に着けていただきます。また、お客様の進捗などを見ながら内容を高度化するので、技術を身に付けながら次に進められるようになります。
2段階では、一段階で身に着けた基本操作を使用して、一般道路での走行を想定した法規走行を主に練習をします。
一般道路で起こる可能性の高い危険場面などは、シミュレーターを用いて学習できるため、バイクならではの交通事故を未然に防ぐ知識を身に着けることが可能です。
【序盤】
予め決められた順路のコースを練習します。コースを練習しながら、法規に則った安全な右左折と進路、安全な進行判断、状況に応じた速度調節を身に着けます。
【中盤】
シミュレーターを使用した、危険予測。緊急回避、コーナリングなどバイク特有の動きを体験する体験走行などを実施します。
【終盤】
卒業検定に向けたコース走行の練習を行います。
大型二輪免許を取得されると、総排気量が400㏄超えるバイク、若しくは、定格出力が20kWを超えるバイクを運転できるようになります。
大型二輪免許の正式名称は、大型自動二輪免許となり、通称では「大型」「ナナハン」と称されることがあります。
バイク免許の最高峰であり、憧れられる免許の1つです。
大型二輪免許取得までの流れは、普通二輪免許保有の方と保有されていない方で、大きく異なる点はありません。
異なる点としては、学科教習の有無になります。
普通二輪保有の方
※規定時間は、下記「教習時間」を参照してください。
普通二輪免許保有の方は、学科教習が免除となります。
卒業検定に合格されると、卒業証明書を発行いたしますので、卒業証明書を持参して免許センターにて適性試験を受験します。適性試験に合格されると免許証が交付されます。(適性試験とは、視力及び運動機能等の試験になります)
普通二輪免許を保有されていない方
※規定時間は、下記「教習時間」を参照して下さい。
普通二輪免許を保有されていない方は、学科教習が1時限実施されます。
免許取得までの流れは、普通二輪免許を保有されている方と同じになります。
教習時間は、ATとMTによって異なる上、現有免許(普通車以上)によって変わります。
教習時間は、以下のようになります。
普通二輪免許保有の方
種類 | 1段階 | 2段階 | 合計 | ||
技能 | 学科 | 技能 | 学科 | ||
AT | 3h | 免除 | 6h | 免除 | 9h |
MT | 5h | 免除 | 7h | 免除 | 12h |
※補習等が無かった場合の時限
普通車免許保有の方
種類 | 1段階 | 2段階 | 合計 | ||
技能 | 学科 | 技能 | 学科 | ||
AT | 7h | 免除 | 17h | 1h | 25h |
MT | 14h | 免除 | 17h | 1h | 32h |
※補習等が無かった場合の時限
大型二輪免許に関する教習の内容は、普通二輪免許の教習と概ね同じです。但し、波状路が追加されるのと、スラローム及び一本橋の目標タイムが変更となります。
【序盤】
第一段階の序盤は、基本操作の練習と課題の練習になります。
大型バイクの起こし方、取扱い、アクセル、ブレーキ、クラッチなど操作感覚の違いを、覚えることからスタートします。
その後は、発進、停止、加減速、ギアチェンジなど、実際に走らせながら大型バイクの感覚を身に着けていただいて、右左折から課題走行に入ります。
【中盤】
波状路を含めた課題走行の練習を行います。
★課題走行
課題走行とは、スラローム、一本橋、クランク、S、波状路の練習になります。目標タイムは、普通二輪と比較して難易度が上がりますが、反復的に練習を行うことで、徐々にクリアできるようになります。
スラローム
スラロームは、等間隔に置かれたパイロンを左右交互に避ける課題になります。
通過には、目標タイムが設定されています。
〇ポイント
パイロンを見ながらではなく、パイロンとパイロンの間を見るようにします。パイロンを避けるときは、ハンドル操作でバイクを傾けるようにするとスムーズです。
一本橋
一本橋は、幅30㎝、長さ15mの台上を低速で走行する課題になります。
通過には、目標タイムが設定されています。
〇ポイント
ニーグリップを効かせて、ハンドルでバランスを保つことが必要です。加えて、半クラッチを使用して速度を調節することで、タイムの向上が見込めるようになります。
クランク
曲がり具合を小さくした狭い道路を走行する課題になります。
通過に関する目標タイムは設定されていません。
〇ポイント
大型二輪はパワーがあるため、クラッチの繋ぎ方が重要です。ラフに扱うと、速度が出すぎてしまうため曲がりにくくなります。状況に応じた速度を半クラッチで出せるようなると、スムーズな通過が可能となります。
エスコース
曲がり具合を大きくした狭い道路を走行する課題になります。
通過に関して、目標タイムは設定されていません。
【終盤】
終盤では、課題の練習をメインとして右左折などを取り入れたコースを練習します。
MTで免許取得される方は、比較体験としてAT車の乗車を行います。
大型二輪は、普通二輪と比較して車重が重くなるだけでなく、パワーが大きくなるため、1つずつの操作に正確性が求められます。また、バイクを曲げる時は、体重移動が必要になります。こういったことから、高度な技術が必要になりますが、教習を通して技術を身に着けることができるため、バイクの運転に関しての技術向上が見込めます。
2段階では、法規走行を主体としたコース走行がメインとなります。
危険予測については、シミュレーターを用いて実施いたします。
【序盤】
予め決められた順路のコースを練習します。コースを練習しながら、法規に則った安全な右左折と進路、安全な進行判断、状況に応じた速度調節を身に着けます。
【中盤】
シミュレーターを使用して、危険予測の学習と、実車による緊急回避などの体験走行などを実施します。
【終盤】
卒業検定に向けた、コース走行の練習を行います。
小型二輪免許を取得されると、総排気量が50㏄超えて125㏄以下のバイク、若しくは、定格出力が0.6kWを超えて1.0kW以下のバイクを運転できるようになります。
小型二輪免許の正式名称は、普通自動二輪小型限定になり、通称では「小型」「原付二種」と称されることがあります。
通勤、通学を目的として免許取得される方が多く、バイク自体の維持コストが安価であることから、注目されている免許です。
小型二輪免許取得までの流れは、普通免許保有の方と保有されていない方で異なります。
普通免許保有の方
※規定時間は、下記「教習時間」を参照してください。
普通免許保有の方は、学科試験が免除となります。
卒業検定に合格されると、卒業証明書を発行いたしますので、卒業証明書を持参して免許センターにて適性試験を受験します。適性試験に合格されると免許証が交付されます。(適性試験とは、視力及び運動機能等の試験になります)
免許なし・原付免許保有の方
※規定時間は、下記「教習時間」を参照して下さい。
普通免許を保有されていない方は、卒業検定に合格されると、卒業証明書を発行いたしますので、卒業証明書を持参して免許センターにて、本免許学科試験を受験します。学科試験合格後は、適性試験を受験します。適性試験に合格されると免許証が交付されます。
教習時間は、ATとMTによって異なる上、現有免許(普通車以上)によって変わります。
教習時間は、以下のようになります。
普通免許保有の方
種類 | 1段階 | 2段階 | 合計 | ||
技能 | 学科 | 技能 | 学科 | ||
AT | 3h | 免除 | 5h | 1h | 9h |
MT | 5h | 免除 | 5h | 1h | 14h |
※補習等が無かった場合の時限
免許なし・原付免許保有の方
種類 | 1段階 | 2段階 | 合計 | ||
技能 | 学科 | 技能 | 学科 | ||
AT | 3h | 10h | 6h | 16h | 35h |
MT | 6h | 10h | 6h | 16h | 38h |
※補習等が無かった場合の時限
小型二輪免許に関する教習の特徴は、普通免許のような路上教習が無いことです。路上教習がないため、実践的な一般道路での運転を想定した練習については、シミュレーターを用いた教習で実施します。
【序盤】
第一段階の序盤は、基本操作の練習になります。
バイクの押し方、起こし方など、バイクの取扱い方法から、アクセル、ブレーキ、クラッチなど器具の操作方法を、覚えることからスタートします。
その後は、内外周などで発進、停止、加減速、ギアチェンジなど、実際に走らせながら身に着けていただきます。
※クラッチ操作、ギアチェンジはMTのみとなります
【中盤】
内外周が回れるようになると、右左折の練習に入ります。曲がり具合が小さい場所を曲がることで、低速でのバランスの取り方、速度調節などを身に着けます。右左折の練習が終わると、課題走行の練習に入ります。また、シミュレーターを使用して、バイクの車両特性を学習する時間が設けられています。
★課題走行
課題走行とは、一本橋、クランク、Sなど特徴的なコースを練習することで、バイクを運転するために必要な技術を身に着けます。
一本橋
一本橋は、幅30㎝、長さ15mの台上を低速で走行する課題になります。
通過には、目標タイムが設定されています。
〇ポイント
バイクのバランスを取ることが重要です。ニーグリップ(MTのみ)を効かせて、ハンドルを使用してバイクのバランスを取るようにしましょう。
ATでは、バックレストを効果的に使いましょう。
クランク
曲がり具合を小さくした狭い道路を走行する課題になります。
通過に関する目標タイムは設定されていません。
〇ポイント
クラッチの使い方が重要です。曲がる時は、クラッチを握ります。そして、曲がり終わりに向かってクラッチを繋ぐようにします。
曲がる方向に対して、顔と体を向けるようにすると、曲がり易くなります。
ATでは、アクセルと後輪ブレーキの使い方が重要です。曲がる前、曲がる際はアクセルを緩めて、曲がり終わりに向けてアクセルを使用します。
エスコース
曲がり具合を大きくした狭い道路を走行する課題になります。
通過に関して、目標タイムは設定されていません。
【終盤】
終盤では、課題の練習をメインとして右左折などを取り入れたコースを練習します。
MTで免許取得される方は、比較体験としてAT車の乗車を行います。
バイクの運転は、両手両足を別々に動かしながら、バランスを取って操作しなければなりません。言葉で書くと「難しい」印象を受けるかもしれませんが、内外周~右左折~課題の順で容易な練習内容から進めることで、1つずつ操作を身に着けていただきます。また、お客様の進捗などを見ながら内容を高度化するので、技術を身に付けながら次に進められるようになります。
2段階では、一段階で身に着けた基本操作を使用して、一般道路での走行を想定した法規走行を主に練習をします。
一般道路で起こる可能性の高い危険場面などは、シミュレーターを用いて学習できるため、バイクならではの交通事故を未然に防ぐ知識を身に着けることが可能です。
【序盤】
予め決められた順路のコースを練習します。コースを練習しながら、法規に則った安全な右左折と進路、安全な進行判断、状況に応じた速度調節を身に着けます。
【中盤】
シミュレーターを使用した、危険予測。緊急回避、コーナリングなどバイク特有の動きを体験する体験走行などを実施します。
【終盤】
卒業検定に向けたコース走行の練習を行います。
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